監査でチェックする勘定科目はどのように決定されるのですか?

質問

期末監査の最中ですが、現金預金や売掛金などは色々と資料の提出や質問対応がある一方で、一部の勘定科目についてはあまり資料を要求されません。勘定科目ごとに監査の内容が違うのでしょうか?重点的にチェックする科目とそうでない科目が決められているのでしょうか?

回答

監査では重要な項目は詳細な手続が実施される一方で、重要でない項目は限定的な手続や、個別の手続を行わず全般的な分析でのみ検証が行われます

重要な取引種類、勘定残高及び注記事項(重要な項目)

監査では、
・重要な取引種類
・重要な勘定残高
・重要な注記事項
に対して重点的に監査手続を実施します。

重要か否かの判断には、監査上の重要性(重要性の基準値)が用いられます(監査事務所の方針により手続実施上の重要性が用いられる場合もあります)。

重要な項目については監査上のリスクを評価し、実証手続が実施されます。

重要でない項目

重要な取引種類、勘定残高及び注記事項に該当しない場合には、リスク評価や実証手続を省略し全般分析等の分析が行われます。

重要な項目の見直し

通常、重要な項目は監査の早い段階(監査を行う会計期間の早い時期)で決定します。一般的には前期末時点の試算表や財務諸表を用いて決定されます。
これが決まっていないとどの勘定科目に関する内部統制を検証するかとか、期中監査でチェックする取引を決められないからです。

もちろん、早い時期に決めた重要な項目は期末までに変わる可能性があります(重要→非重要、非重要→重要のどちらもあり得ます)。そのため、期末には重要な項目に変更がないか実績値を用いて再検討します。

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