質問
監査スケジュールに「期中監査」という表現があるのですが、具体的にどのようなことが行われるのでしょうか?
回答
期末日前に行われる監査手続を「期中監査」と呼ぶことがあります。決算日以降でないとできない手続以外の、例えば次のような手続が行われます。
- 内部統制の整備・運用状況の検討
- 重要な取引の検討
- 損益取引のサンプルテスト
- 重要な事業拠点(工場・営業所など)、子会社への往査
期中監査、期末監査
公認会計士業界では、一般的に決算日以降に実施する監査を「期末監査」と呼んでいます。
これに対し、決算日より前に実施する監査を「期中監査」と呼んでいます。
期中監査で実施されること
期中監査では、概ね以下の手続が行われます。会社側としては、単に「期中監査」としか説明がなかった場合には具体的にどこで、どんな手続を実施するのか早い段階で理解し、監査のための準備(資料収集や関係者の都合の確認等)をする必要があります。
内部統制の整備・運用状況の検証
期中監査で最も実施される頻度が高いのが内部統制の検証です。
特に監査初年度の場合には、
・会社の組織体制
・ビジネスの理解
・実施されている業務の理解
などなど、基本的な事項の理解をゼロから積み上げないといけないため非常に時間がかかります。
内部統制に関しては別記事でまとめていますのでそちらをご参照ください。
重要な取引の検証
合併・買収(M&A)や多額の資産の取得、借入や増資等の重要な資金調達取引などについて、個別に検討を行います。
損益取引のサンプルテスト
多くの監査法人では、損益取引に対して一定数以上の詳細テスト(取引と基礎証憑との突合など)を実施することを監査チームに求めています。
テスト件数は監査法人ごとに異なりますが、数十件〜(取引件数、取引額が多い場合には)数百件のテストが実施されます。この手続を期末監査時にまとめて行うと会社側も監査チームも負担が大きいことから、期中に数回に分けて(月毎、四半期ごとなど)実施されます。
重要な事業拠点(工場・営業所など)、子会社への往査
内部統制の検証や会社のビジネスの理解等の一環として、重要な工場や営業所、子会社に往査(おうさ:実際に現場訪問して監査手続を実施すること)をすることがあります。重要な拠点が海外にある場合で、海外の監査人を利用できない場合には監査チームが直接海外子会社を往査することもあります。

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